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「成功する」塾選び 10の観点

学習塾の経営コンサルタントが教える、正しい塾選び

1.集団塾がいいか個別指導がいいか

学習塾の形態として、大きく集団塾と個別指導に分かれます。さらに個別指導は先生一人に生徒何人、映像授業を使用しているなど細分化します。まずはそれぞれの長所、短所を紹介しましょう。

集団塾とは、学校と同じような教室のデザインで、スクール形式に机といすが並び、黒板やホワイトボードを使って、一人の先生が一斉に授業をします。

●集団塾の長所

 ・カリキュラムが決まっているので進度のズレがない

 ・周りを見て、競う気持ちが生まれる

 ・講師は基本的にプロである

 ・慣れた形式である

 ・他の生徒との一体感が生まれる

●集団塾の短所

 ・自分のペースではない

 ・質問しづらい

 ・理解度を逐一確認しながら進むわけではない

 ・他の生徒と比べて、できないと気持ちが落ち込んでいく

 ・発問されて答えなければならない

次に個別指導ですが、先生1人に対して生徒2人とか3人とかいろいろあります。さらに授業は映像で、進度管理を個別で行うという塾もあります。

●個別指導の長所

 ・質問しやすい

 ・自分のペースで進められる

 ・先生が若い

 ・理解度を一人ひとり見ることができる

 ・時間の融通がきく

●個別指導の短所

 ・だらけてしまえばいくらでもだらけられる

 ・先生が素人

 ・料金が高額

 ・厳しさや人との競争がない

 ・担当の先生への依存

もちろん、どちらも長所短所があります。もともとは集団塾が当たり前でした。しかし、時間的な融通や一人ひとりを見ていくという理念の下、個別指導塾が生まれました。だから個別指導は集団塾の短所を補う形式をとります。しかし、現実はまた違うのです。

たとえば、集団塾では先生のあたりははずれがかなりあります。塾屋と言われる、昔ながらの先生方は、若いころに厳しい研修を受けた人が多いです。講師間の競争もありました。それに勝ち残った人たちは自分の授業へのプライドもあるし、強いのですが、今は昔のような厳しい研修をしていません。模擬授業を数回して、すぐに授業デビューです。マニュアル化されて誰でも同じ授業をします。つまり、先生の素人化が進んでいるのです。個別指導では担当の先生に甘えることができます。アルバイトの学生が多いので、元気だったとしても、「具合が悪くて…」と生徒が言えば授業は進みません。授業も振り返られるので、定期的に学習ができない生徒もいます。短所と見るか長所と見るかは人それぞれだとは思いますが、甘えが許される形態です。集団も個別も一見料金が安く見えて、入会すると教材や講座などで追加料金が莫大にかかる塾もあります。しかし、塾というのは一度入ると何年も通うものです。なぜなら、本人が環境に慣れる慣れないという問題が生じるからです。であれば、最初にしっかりと選ばなければなりません。

では、選ぶポイントはどこにあるのか。それはこのブログを総合的に見て判断してほしいのですが、能力の高い先生が授業をする集団塾が一番いいと思います。個別指導は教室長やマネージャーという営業担当と学生講師なので、保護者の相手をするのは教室長、生徒の相手は大学生というズレが生じます。能力の高い集団塾の先生は、個別指導がいくつも集まっているのが集団指導と考えています。それでも、その先生にも専門性というものがあるので、全教科教えるわけではありません。そんな先生は一つの塾に一人いるかいないかです。そして、そこに先生の年齢は関係しません。歳をとっているから経験値があるだろうと思ったら大間違いです。若いころから「先生」と呼ばれて社会人を送ってきた人です。現実の世界をあまり知らずに歳を重ねてしまった人が多い業界です。何でも人のせいにするような子供大人が多いので、見た目で先生を判断しないようにしましょう。

 

では、どうやっていい先生を見分けるか?

直接集団塾の先生に聞いてみるのが一番早いです。

「集団だと一人ひとりを見れるんですか?」と。

見れませんという先生がいたらその時点でその塾とは見切りをつけてください。

 

いい先生が見つからない、お子様が集団は嫌だと言う場合は個別指導です。先生一人当たりの生徒の人数が2人とか3人が一般的です。私のような講師でも、5人以上になると一人ひとり見ている余裕はなくなります。みんな同じ内容をやっていればいいですが、それはすでに集団なので、それぞれ違うことをやっていて、学年も違って、5人は大学生のアルバイト講師にはかなりきついです。そういう塾は質問対応型の授業をとっています。中には、新しい単元でも生徒に家で予習をさせてきて、自力でできなかったものの質問を受ける、質問対応以外はひたすら問題を解いているという授業形態も存在します。それなら5人でも6人でも見れます。質問対応型ではなく、知識伝達型の授業を唄っていて、5人6人は厳しいですね。まずはどちらの形式をとっているのかを判断して、わが子にはどちらの形式が合うのかを検討してください。質問対応型は、生徒の自立心が育ちますので、高校生や意識の高い生徒には向いています。ただ、新しい知識を習わないので、好奇心を満足させるという、学ぶ喜びはありません。知識伝達型の個別塾は大学生が講師のメインです。中にはプロ講師コースという塾もあります。料金は高くなりますが、集団塾と同じく、プロ講師といって、料金が高くても質は講師それぞれですので、注意が必要です。プロ講師を選ぶポイントは、元は集団の講師、でも一人ひとり細かく見ることが大事と考えて個別のプロ講師をやっていると言う人がいいでしょう。ずっと個別の講師しかやってませんという人は井の中の蛙大海を知らず、講師としての成長が止まっている人もいます。

個別指導塾で保護者の前に立つのは教室長やマネージャーという営業担当の知識を持った人です。元は講師という人が多いので、指導の専門知識も持ちながら営業の訓練も受けている人です。さすがに素晴らしいことを話してくれます。しかし、重要なのはその人と実際に授業をする人は違うということです。連絡を密にとって管理はしっかりしていますが、考えが違ったりはどうしても出てきます。教室長はみんな良く見えてしまいますので、実際に授業をする先生を見るようにしてください。

大学生講師が悪いわけではありません。私も一緒に働いた大学生は本当に素晴らしい人たちばかりでした。生徒と年齢も近ければ生徒側が安心するというのもあります。もちろん年齢や距離が近いばかりに最悪の事態もあります。表面化していない最悪の事態が存在しています。それは大学生講師に限ったことではありません。大学生の不安材料は、卒業すると終わりということ、大学のテストなどで欠勤が生じるというところです。授業が不安定です。塾側としては大学生をアルバイトで雇うのはコストの面から考えてとてもいいのですが、ブラックバイトが存在するのも現実です。先ほども書きましたが、塾の経営者は若いころから「先生」と呼ばれ、社会経験が乏しい状態で、新たな知識を学ばずにやっている人もいます。まるで趣味のように軽く経営している人もいます。大学生に対しても軽く考えている経営者が存在するのです。大学生講師が生き生きと働けているところは良い教室でしょう。それでも卒業でいなくなることは避けられません。卒業や大学のテストで欠勤などは本当に教室を運営する側からすると頭の痛い悩みです。生徒に授業を提供できなくなるので教室運営自体ができなくなるのです。

そこで、授業を安定させるために出てきたのが映像授業です。高校生対象の塾では当たり前のようになっていますが、小学生、中学生の保護者の方の間にはまだ認知度が低いので、映像授業と聞くと抵抗があるかもしれません。アニメーションの映像もありますし、実際の授業を録画したものもあります。小学生が見ていられるのかという不安もあると思います。それは映像の質にもよりますが、映像はあくまで知識の伝達手段にすぎませんので、実は塾の売りにはなりません。直接黒板で習おうが、目の前で教えてもらおうが、映像を見ようが、一つの知識を伝達するという到達点はすべて同じです。円の面積が「半径×半径×円周率」ということを伝えることが到達点です。つまりただそれだけのことなのに、映像授業を売りにしている塾はまずいです。それ以外の運営に自信がないから映像授業を売りにするしかないのです。大事なのは、映像以外のフォローはどうなのかということです。たとえば自習室はあるか、質問対応はしっかりしているか、人間が責任を持って管理しているか、というところです。そういうところをよく見極めて決めるようにしてください。

 

●まとめ

どの形態が完璧に良いというものではありません。しかし、大事なのは本人がこれから何年も通う場所だということです。生活の一部になるので、性格やクセまで見極めてお互いに楽しく通い続けられないとなりません。それにプラスして、詐欺まがいの運営をしていないか(社員やアルバイトに対しても)など、見なければならないポイントがあります。これだけではまだ見極めは難しいので、このブログを総合的に見て見極めるポイントをさらに深めていきましょう。

スタートに際しまして

数々の学習塾で、20年以上、講師やマネージャーとして経験を積んできました。現在は学習塾の経営コンサルタントとして、日本の教育を変えていくための活動をしております。日本全国いろいろな学習塾を見てきましたが、時代によっても変わりますし、ブラックな企業塾も見てきました。経営コンサルタントしてアドバイスや研修を通して、日本の教育を変えていく活動をライフワークとしています。現代は、学習塾でもしっかりとした教育理念を持ち、学習塾として日本の教育を担っているという自負を持つ学習塾が増えてきました。少子化、人口減少社会はどうにもできないことですが、その少ない子どもたちがこれからの日本という国を背負って立つのです。教育がしっかりしていない国は世界にはたくさんあります。そういった国の国力はやはり弱いのです。グローバルな世の中で、日本で教育を受けた人たちが日本という国だけでなく、世界の力を強められる存在になれるよう、教育を支える気概を持った学習塾が増えているのです。反面、バブルのころの感覚からいまだに脱することができず、利益を上げることに終始する塾が存在することも現実です。私のような存在がそれを変えていきたいですが、なかなか時間のかかることでもあります。であれば、今、塾を探そうという学生たち、その保護者の方たちが自分で良い塾、悪い塾を判断できるようになってくれるといいと思い、このブログを始めました。私が見てきた中で、お勧めできる学習塾、やめておいたほうがいいという塾、それを判断できるような観点を紹介したいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。