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「成功する」塾選び 10の観点

学習塾の経営コンサルタントが教える、正しい塾選び

7.塾の指導力を見極める

塾の先生と話しました。しかし、その先生がすべての授業をしてくれるわけではありません。むしろ一人の先生が全教科授業をしていますという個人塾は無理な運営をしています。先生だって得意不得意はあります。先に予習しておけば与えるだけの授業はできます。でもそれはあまりいいことではないと思うのです。理科や社会なら知識教科だから事前に答えがわかっていれば教えることはできます。

でも、その教科を専門でやっている人は、やはり誰にも負けないように、というつもりで研究しています。どうやって教えたら一番わかりやすいだろうか、答えを導くために必要な知識を持っています、導入は生徒が興味を持てるような内容で研究しています。

それに対して、専門外でやっている人は、前にこんな話をしたら生徒にうけた、とか、単純に研究時間が一教科あたりは短くなるので、何年も前と同じような授業をします。専門外の授業でもそれなりに自信を持って話せば生徒は、なるほどーと言ってくれます。うまいこと持ち上げてくれるものなのです。それに乗っかっているだけです。先生だってわからないことがあるんだ、と生徒はおおらかに見てくれます。そんなことにも気付かずに、生徒の優しさに甘えて、研究もしないで悦に入った授業をします。

簡単に言うと、一人で全部やる個人塾の先生はただ単純に人件費を抑えるために一人でやり、生徒をなめ切って研究不足の授業をしています。おそらくその先生は一人で全部見た方がその生徒のことを理解できるから、とか言うでしょうが、何人かの目で見てあげた方が子供の経験としても重要なことですし、本当の理由は人件費の節約です。もしくは、一緒にやってくれる仲間がいなくて仕方なく一人でやっているということです。気をつけてください。

何人で一人の生徒を管理するのかは確認してください。集団塾であれば、教科ごとに講師が変わるのか、文系理系でわかれるのかなど、です。だいたい一つの学年を2人~4人で回すところが多いと思いますが、教科の専門家がプロとして授業をするのかどうかは事前に確認しましょう。個別塾であれば、学生が多くはなると思いますが、担当制なのか、コロコロ変わるのかを確認しましょう。

個別塾はアルバイトの大学生の確保が本当に難しいのです。大学のテストがある時期は休みますし、地方から来ていて実家に帰るなどもあります。アルバイトなので、正社員よりはやはり風邪などでも休みます。交通機関がしっかりしていないと、そもそもバイト希望者すら少ないはずです。だから個別塾は大学生の確保が本当に厳しく、質の悪い学生を雇わざるを得ない状況の塾もあるし、大学のテスト時期は担当の先生が変わる場合があります。

担当の先生が気に入らない場合もあります。体験授業をしている先生はその教室で一番の先生です。現実に担当するのは違った人になる場合が多数です。

個別指導では、先生によって当たり外れはありますよね?という質問をしても無駄です。塾側は、先生によって違いがないようにしっかり研修しています、と建前を言います。誰がやっても同じ授業になるように、個別指導用のテキストも作られています。集団授業でも授業をマニュアル化している塾もあります。でも、どうでしょう。マニュアル化された授業で、その塾の指導力があると言えますか?塾側は平気で言うのです。指導力は自信があります、と。結果授業はマニュアル化されて、誰がやっても同じ授業になるよう研修しているのです。

私が授業をするとしたら、マニュアル化される塾では絶対に授業しません。今、コンサルタントとして塾の立て直しや改革を任されたら、まずはマニュアル化されている授業をなくします。塾側は授業の質の安定化というきれいごとを言っていますが、私の意見は、人気のある先生、人気のない先生が能力によって出ていいと思っています。人気講師がいなくなったらダメになる心配があるから、とか言いますが、人気講師に頼っている間に勉強しなかった後輩たちが悪いのです。

だから、個別指導塾で、先生によって当たり外れはありますよね?という質問はせずに、人気の先生は誰ですか?その先生に担当してもらえますか?と直接的に聞いてしまいましょう。絶対トップ講師はいます。体験授業をしてくれた先生に担当してもらえますか?でもいいです。面談をしてくれている教室長は親の目からは良く見えます。でも、知識ばかりでいい授業をするかどうかは分かりません。

講師によって差があっても、指導力に自信を持っている塾を選ぶようにしてほしいと思います。